LLH外断熱通気層システムとは、特殊な鞍型形状の支持金物により高い強度を実現し、多様な外装材を張ることができる、乾式外断熱工法です。
断熱材はフェノールフォームとグラスウールより選ぶことができ、外装材には杉板から乾式タイル、御影石まで多様な外装材の設計、施工が可能になります。
通気層を持つ工法のため水蒸気の排出が効率よく行われ、結露防止の効果が高く、雨水の侵入時も通気層より排水されます。製造メーカーである株式会社ツヅキはアルミ建材の専門メーカーであり、開口部役物から笠木、水切りまで現場に応じた対応が可能です。
通気層工法の特徴
①水蒸気や日射熱を通気層で効率良く排出 ②外装材のシール切れ等による漏水も通気層で排水 ③外装材の日射熱による温度上昇を緩和し耐久性向上 |
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鞍型形状が 生み出す安定と強度 |
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躯体の不陸に対応可能 |
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熱橋への対応 |
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LLH外断熱通気層システムは躯体にアンカー・ボルトを設置し、断熱材を貼りつけます。 その上からLLH支持金物を差し込み胴縁を設置していきます。不陸調整に優れている、施工性の良い工法です。
1.墨出し
2.穴開け
3.アンカー・ボルト設置
4.断熱材設置
5.支持金物設置
6.胴縁設置
乾式タイルDrybrik | |
通気層工法の特徴 |
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・安心安全な引掛け工法 アルミ下地材にタイルを引掛け、ステンレスクリップでロックする構造なので、タイルの剥がれ、落下の心配がありません。 ・高い耐久性を実現 厳しい原材料の検査から高度な焼成工程、混合までキメ細かな生産システムを整え、高品質なタイルに仕上げています。 ・メンテナンスコストを削減 10年ごとの全面打診検査が不要となります。 |
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施工手順 |
1.下地材の取付け
2.乾式タイルの嵌め込み
3.ステンレスクリップで固定
4.施工完了
石張り | 杉板張り | |||||||||||||||
その他の外装仕上げ | ||||||||||||||||
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パラペット部垂直断面 | 開口垂直断図 | 開口部平断図 | ||
基礎部垂直断図 | 出隅部平断図 | |||
グローバルマンションLLHは、2005年3月ツヅキが施主となり、外断熱工法の有効性を立証するために実際に施工した賃貸マンションです。 実測実験を目的として施工したため、RC内に無数の温湿度計などのセンサーを埋め込んだ外断熱工法の建築物の国内唯一の実例です。 長期間において温度、湿度など様々な実測実験を行いました。 測定期間:2005年8月~2006年の1年間 研究名:熱・湿気環境の長期実測に基づく外断熱使用外壁の性能評価 監 修:京都工芸繊維大学 准教授 芝池英樹 |
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グローバルマンションLLH(東京都江東区) 施 主 :(株)ツヅキ 設計事務所:(株)ツヅキ一級建築士事務所 建設会社 :前田建設工業(株) 竣工年月 :2005年3月 延べ面積 :1383.15㎡(34戸) 外 装 材:金属パネル、化粧ボード |
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